« 2013年03月 | メイン | 2013年05月 »

2013年04月 アーカイブ

2013年04月06日

流牙

どうやって 撮っているのだろう?

昔から そんな疑問が生まれる映画が 僕にとっていい映画の条件の一つでした。

新生牙狼 闇を照らす者 第一話  そんな映像が作れたらいいなあと思い

撮影していました。

ここでは アクション監督としての意見を書きます。

実は 1話では 3人の流牙が活躍しております。

栗山航はもちろん スタントマンS と T です。

この3人 が全力で 流牙を演じています。

皆 自分にとって本当に限界の技でやっているのが 流牙 という役にピッタリに感じます。

くるくる回るのは T が担当。

ワイヤーは一切使っていません。鍛練と度胸のたまものです。

特に気に入っているのは S の飛び降りスタント

地上約20メートルから エアーバックに向けての3回宙返り

それも 剣でビームをはじきながら・・・

これができる人は 僕は世界で3人しか知りません。

現在 完璧にできるのはSだけでは・・・?

よいスタントマンは 最悪の事態を常に想定して本番に臨みますが

この技 最悪の場合 腹から落ち 体がしゃちほこのようになり 背骨を折ります。

落っこちは 危険が多いので 最近ではほとんどワイヤーで行うようになっておりますが

Sは 並外れた技術と努力で この技を習得していたので 彼がまだちゃんとできるうちに

きちんと映像に残したいなーと思い あの技を演じてもらいました。

本番当日 時間をかけて 何度もイメージトレーニングし 低いところから 練習をし

一発で決めたのは 見事でした。

第一話 「流牙」 は 流牙役の一人が 文字通り 命を懸けて演じた力強いショットが

一つ完成しました。いやー良かった 良かった。

S よ ありがとう。

そのショットの後 栗山君は 最新のワイヤー機材で 20メートルの高さを

何度も急降下してもらいましたが(マイナス2度の中)

それもほんとにありがとう。

「闇を照らす者」本格的に 話が動き出すのは2話以降


アクションは上記の覚悟で 演じておりますが

それ以上に 内容の方も かなりの覚悟で練っておりますので

ぜひご期待ください。


横山誠

2013年04月15日

第2話 GOLD  WAVE

始まると早いものですね

すでに2話が放映されました。

今回もまた アクションについて書こうと思います。

今回は CGアクション!

CGっていう魔法の言葉、なぜか 「何でもできる」と一般の人には思われているようです。

いえ、作り手でさえ 余りCGにかかわっていないスタッフはCGという言葉を聞いた段階で

「何でもできる」と 考えがちです。

しかし 僕の感じるところでは「結構できないことのほうが多い」映像手段です。

CGなので危なくない と思われがちですが そうではありません。

結局人間的骨格をしたキャラクターは スタントマンたちがモーションキャプチャーという

収録システムで演じます。

よって2話で魔導ホラー鷲頭vs流牙牙狼のファイトは 伊藤 富田 田中らが本当に

あの通り戦っています。

なので かなり危険がつきものです。

AACは このキャプチャーを ゲームのヴァーチャ・ファイター2の時代からかれこれ

15年くらい 演じ続けておりますが 恥ずかしながら 時折けが人を出しつつ演じてきました。

重い衣装がない分 それだけ全力の迫力を求めるからでしょう。

収録自体は 上記の様にかなりハードなのですが これで終わりではなく

ここから この動きをもとに CG部が気の遠くなる作業を

コツコツ忍耐強く そして その魅力を強化するよう作り上げます。

しかし 日進月歩のこのCG技術は 時としてうまくいかなかったり 動きが軽くなったり

妙に機械的になったり、なかなか 難しい映像手段なのです。

簡単に言うとCGっぽいと言われておしまいの時があります。

こんな厄介なCGファイト。

TVというスパンで CGのみのファイトシーンが 果たして 皆さんが感動する映像にまで達すること

ができるのか?

それが 「闇を照らす者」 でのCGファイトの試練であります。

なので 出来上がった映像を厳しくチェックし また 問題点を様々な角度から解決しつつ

より良い CGシーンを 今回の牙狼でもスタッフ一同チャレンジしております。

まだまだなところもあるけれども 日々進化している実感があります。


今後のCGファイトもご期待ください。

2013年04月21日

クランクイン!

すでに 知っている方もいらっしょると思いますが

「闇を照らす者」は 第3話からクランクインしました。

何故か?

放送日と撮影の期間がある場合 テレビシリーズでは時折使われる手法といわれます。

また 映画も 楽なシーンからインして スタッフ キャスト両者 様子を見ていく。

クライマックスからいきなり撮影することは 少ないということなのですね。

まだ キャラクターも出来ていないですし、スタッフも「はじめまして」の人も多いからです。

僕としては 撮影でいきなり 雨で中止とか 有名な役者さんとの共演で新人キャストが必要以上に

緊張したりとかしてほしくない。

という思いがありまして 3話を企画の段階から 室内シーンが多く レギュラーのカラミばかりの

シーンにし クランクインと決めていました。

おかげで じっくり リハーサルを重ね 無事3話を撮影がほぼ終わり 少し撮影に慣れたころに 

1話を撮影することができました。ちょっとだけ流牙のキャラが出来上がってきたころに1話をやりた

かったのです。

観客にはまだまだな部分もありますが 新しい黄金騎士=流牙にとっては 良い結果が出せたので

はないかと思います。

さて 記念すべきクランクインのショットはどこからかお判りでしょうか?(わかるはずないか)

それは 流牙と猛竜が裸の女と別れての歩きのバックショット。
(流牙「あのホラーどうやって消えたんだろう?」云々のショット)

牙狼では カメラ近くにフレームインする際 コートが格好良く揺れて入るように

コートを翻します。

鋼牙も零も翼も 皆やっておりました。

余りにもカメラに近いため スタッフができない場合も多いので本人にやってもらいます。

それから お芝居。

池田は東映で鍛えられているので 難なくクリアー。

栗ちゃんはちょっと硬かったかな。

後ろ側からの撮影でよかった。

でも数ショットでみるみる良くなってきました。

「うん 半年でもっとうまくなるな」と実感できた瞬間でした。

哀空吏=青木は影のショットからクランクイン。

位置が微妙なショットに少し戸惑っていた模様。

3人が初めて共演したのは、 哀空吏が2人の剣を止めているショット。
(猛竜「なんだインテリ様かよ」云々の下り)

哀空吏は狙い通り、ちょっとやな奴。

「この子供っぽい3人の騎士で いい作品になっていくのかな?大丈夫かな?」

と 少しだけ思いつつ、「いやいやそれが狙いです。大丈夫だな!これから本当に辛い事に たくさん

出会い 立派な騎士になるんです!」

と作品内容や キャスティング さまざまに準備して来たものを確認していくのも 

クランクインの醍醐味です。

この日は 案の定 時間がかかってしまい 少し撮りこぼしてしまいましたが(予定をこなせなかった)

 手応えを感じた初日でした。

次は 莉杏=南里の初日の様子を書こうと思います。

あと3話では やはり裸の女のことも書こうかな??

取り急ぎ 3話の思い出でした。 

About 2013年04月

2013年04月にブログ「横山 誠の「イタイの大好き」」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2013年03月です。

次のアーカイブは2013年05月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34